サイレージ
北海道のような地域では牛の為に保存食が必要です。
乾草もありますが、基本的にはサイレージですね。
このサイレージが曲者で、よい発酵のものを毎年作り続けることは、今の時代であっても至難の技です。
しかし乳をしぼり、健康である為には、草がすべてです。
酪農家が一生をかけてやっていくものが、土、草、発酵技術を磨くことだと思います。
そして、そのすべてが微生物だということです。
一年中、栄養が豊富な青草を食べさせることができなければ、どれだけ牛が健康なことかと思い、青草に近いサイレージを作ることを考えてきました。
最近、それが近づきました。ポイントは抗酸化です。
驚いたことは、雨にあたった草でも芳醇(ほうじゅん)な発酵をしたり、刈り遅れの草の硬い茎がやわらかくなったり、刻んだ草をダイレクトに細断ラップすると緑色を保持しているなど、そして、食い込みはバツグンです。
乳酸発酵サイレージから、これからは抗酸化サイレージの時代です。